『…眠る事すら許されぬと言うのなら、いっそこの身など朽ち果ててしまえばいい… 私に死と言う安らぎを与えてくれ………』

 隠密機動より届いた、映像。

 隊主室で一人、朽木白哉はそれを見ていた。

『私に死と言う安らぎを与えてくれ………』

 そっと、瞳を閉じる。

「………生きるという事が、お前の重荷になっているのか。」

 一人、溜息を吐いた。







I WISH ...

            第5章 すれ違う想い








共にありたいと願えば お前は私を受け入れるだろう

共に逃げようと口にすれば お前は私を斬るだろう








 六番隊・隊主室で斬魄刀を抜いた朽木と日番谷。

 二人はそれぞれ罰を受ける事になった。

 朽木白哉は、現世に罪を犯した死神を捕らえに。

 日番谷冬獅郎は、三日間、隊舎から出る事を禁じられた。

「…隊長、に会って行かないんですか?」

 恋次の言葉に、白哉は答えなかった。

「行くぞ。」

 二つの影が、現世の夜道を舞う。


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