おまけ



 秋山が首を傾げた。

 じぃっと、を見据える。

「1年2組、です! はじめまして!」

 びしっと敬礼するに、真琴が小さく吹き出した。

 秋山は、何も言わずにただを見据えていた。

「身長 134cm、体重 28kg。 目標は、次の試合までに、1cm背を伸ばすことです!」

 この台詞に、藤真が小さく笑った。

「好きな食べ物はケーキ、今一番怖いのは練習中のボスです…あ。」

 慌てて口元を押さえるに、樋口が腹を抱えた。

「怖いやて。 たしかに。」

 藤真が小さく樋口を睨む。

 それでも、秋山はじぃっとを見据えるだけで。

 は少し困ったように首を傾げた。

 他に何を言えばいいのか、考えているのだろう。

、ユニフォーム。」

 翠が囁いた。

「はい! 泉沢バスケ部・12番、ポジションはPGです!」

 秋山は少し驚いたように、真琴を見やる。

「12番?」

 真琴が頷く。

 もう一度、をしげしげと見つめ、秋山は制服のポケットを漁った。

「食う?」

 出てきたのは、will。

 チョコレートである。

「クッキークランチだ! わーいv ありがとうございます。」

 にっこりと笑ったの頭を撫でる。

(可愛い…v)

 大祐が息を吐いた。

「餌付けられてるな。 危ないぞ、もう中学だろ?」

 大祐の台詞に苦笑しつつ、それでも微笑ましいと思ってしまうメンバーであった。



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