飲み会 〜湘北〜



「流川君、じっとしてね。」

 かなり寝惚けた流川にそう言って、はハンカチを取り出した。

「口紅って、中々落ちないのよね…」

 水で濡らして強く擦ると、やっと消えた。

「よし、大丈夫ね。 ほら、立って。」

「…ねみぃ。」

 小さく欠伸をする流川の、手を引く。

「だめよ、皆帰っちゃったわよ。」

 無理矢理立たせて、店を出た。



「気分とか悪くない?」

 心配そうに訊ねると、無愛想な声が返って来る。

「…ねみぃ。」

 ま、いつもの事だとは軽く聞き流した。

 とりあえず、しっかり歩けているので大丈夫だろう。

「流川君さ、一年で凄い伸びたよね。」

 まるで自分の事のように嬉しそうに、は笑う。

「期待のルーキー、名前は伊達じゃなかったわね。」

「…ど〜も。」

 夏の山王戦でも、凄い活躍を見せてくれた。

 あの後も、一途に練習をして来て大分伸びた。

「今度は仙道くんにも、勝てるんじゃない?」

 流川はコクンと頷いた。

「もう、誰にも負けねえ。」

「意地っ張り。」

 小さく毒付いて、は可笑しそうに笑った。

「少しは照れたりしないの?」

 やっぱり無愛想な答えが返って来た。

「…そんな柄じゃないっすよ。」



× × × × × × × × × ×



 流川ED。 短い・・・。
 ノーコメントです。m(_ _)m



back