飲み会 〜湘北〜



「三井くん、おんぶ〜v」

 へらっと笑ったに、勝ち誇った笑みを浮かべる。

「じゃ、そ〜ゆ〜事で。」

 唖然とした部員達を見回して、を連れて店を出た。



「わぁ、お外涼しくて気持ちいいね〜v」

 いつもより高い目線、は何やら嬉しそうだ。

「それ! 走るんだ、三井!!」

 ケラケラ笑って、三井の背中で暴れる。

「いてえ! 蹴るな!」

 星はきれいだと言うのに、が酔っているためかムードのかけらもない。

 おんぶv

 満弁の笑顔で言われて、断れなかった。

 事実足元が危なかったので歩かせる訳にも行かず、本当に背負ってやっている。

「家大丈夫なのかよ? お前かなり飲んだだろ?」

 三井の問いに、はにっこり笑った。

「大丈夫よぉ、酔っ払ってないもん。」

 酔っ払いは自分が酔ってないと主張する。

「あ、そ。」

 三井はがっくりと肩を落とした。

 しばらくすると、は大人しくなった。

「…?」

 三井が首を傾げても答えはなく、代わりに小さな寝息が聞こえる。

 酔って暴れて疲れて眠ってしまったようだ。

「…ったく、仕方ねえな。」

 バスケ部に戻った時、不安だらけだった三井の支えになっていたのがだった。

 何度、励まされたかわからない。

「ま、惚れた弱みってヤツか…」

 誰に言うでもなく一人呟いて、三井は溜息を吐いた。



× × × × × × × × × ×



 短い・・・。
 三井ドリーム・ヒロイン泥酔ばーじょん。
 三井さん、告白は起きている時・シラフな時にしましょう。(笑)



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