飲み会 〜湘北〜



「リョータ君に、連れて行って貰う〜v」

「よっしゃあ!」

 指名が嬉しかったのか、ガッツポーズをする宮城。

「アヤちゃん、一緒に帰ろv」

 と彩子の手を引いてポイントガード・宮城、そのスピードを生かしてその場から去った。



(両手に花…v)

 宮城はかなり上機嫌で歩いていた。

 も彩子もかなり飲んでいた。

 足元が危ないので、両方に肩を貸している。

「…リョータ、あたしは歩けるわよ。 先輩の方をしっかり支えてあげて。」

 彩子が宮城の腕をすり抜けて、に肩を貸した。

「う〜、彩ちゃん………」

 首を傾げるに、にっこりと笑う。

「先輩、飲み過ぎですよ。 気分はどうですか?」

 風に当たってしばらく経ったためか、少し酔いが醒めたらしい

 右隣には彩子、左隣にはリョータ。

 は何やら慌てて、二人の腕を振り払った。

「だめよぉ! 何やってんのよ〜!」

 大声を出したと思ったら、彩子と宮城をくっつけて先に歩き出す。

「え、あ・・・ さん…?」

 首を傾げる宮城に、はにっこり笑って耳打ちをした。

「…彩ちゃんね、満更でもないから頑張りなさい。」

 の声は隣にいた彩子にもしっかり聞こえていた。

「ちょっと先輩! 何言ってるんですか!」

 慌てる彩子に、にっこり微笑むと。

「素直になりなさい。 あたしは二人のお邪魔虫になんかなりたくないんだからぁ。」

 逃げるように、二人を残して走り出してしまった。

 しばらく呆気に取られ、顔を見合わせていた二人。

 どちらからともなく歩き出した。

 気が付けば、の家の直ぐ近くまで来ていた。

 も無事に帰っただろう。

「…じゃ、帰ろうか。」

「…そうね。」

 彩子の本心はわからないが、が無理矢理繋げた手を解かない辺り、少し嬉しかった。



× × × × × × × × × ×



 特殊ED。
 恋の天使・さん。
 リョータEDを期待した方、申し訳ありません。m(_ _)m



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