飲み会 〜湘北〜



「・・・るきゃわくんと、一緒がいい〜v」

「じゃ、お先に…。」

 ご指名当然とばかりに、流川はを連れて出て行った。

 流川の行動があまりにも早かったので、他の部員たちは何を言うヒマさえなかった。

「あ〜! サンッ!」

「チクショウ! 流川のヤロウ…!」

 それぞれ、口々に文句を言っているが、時既に遅し。



「うきゃっきゃっ☆」

 何が可笑しいのか、は笑いっぱなしである。

 流川をそっち退けて走り回っている。

「先輩、走ると危ないっすよ。」

「だ〜いじょぶよぉ……… うっきゃ!」

 派手な音がして、流川が溜息を吐いた。

「…ほら。」

 流川の視線の先には、ハデにすっ転んだ

 あまりの出来事に、泣き出してしまっている。

「いたぁい〜………」

 その場から立ち上がる気配のないに、流川が再び溜息を吐いた。

「だから言ったじゃないすか。」

 呆れたように呟く流川を無視して、ベソベソと泣きだす。

「先輩、立って下さい。」

 流川の言葉は泣いているには、受け入れなれない。

「何よぉ、放っておいてよぅ………」

 ど〜せあたしなんか…

 、笑い上戸かと思いきや、泣き上戸でもあるようだ。

「…先輩。」

「るきゃわ君の、ばかぁ…」

 何度目かわからない溜息を吐いて、流川は言った。

「…いい加減にしないと、黙らせますよ。」

「やれるもんなら、やってみんしゃい………」

 泣きながら言われても説得力がない。

 流川はかがんでの顔を覗き込んだ。

 睨むように自分を見つめるに、やれやれと呟く。

………。―――

 一瞬の間があって、が目を丸くした。

「ほら、黙った…」

 何事もなかったように呟いて、流川がを立たせた。

「目、覚めましたよね。」

 は真っ赤になって流川を見上げた。

「い、いいい、今、な、何を……… ///// 」

 間違いではない。

 確かに、キスされた。

 慌てふためくの手を引いて、流川は歩き出す。

「…俺の、気持ち… 卒業する前に、受け取って欲しかったから。」

「…ちょっと、強引なんじゃない?」

 呟くに、一言返す。

「こうでもしねえと気付かねえだろ、どあほう。」



× × × × × × × × × ×



 おめでとうございます☆
 らぶらぶエンディング(?)は、コレのみです。
 お相手は流川。
 その理由は、連載で報われてないから。(爆)
 そりゃ、キスされたら目も覚めますよね、さん。(笑)



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