「ふぅ…」
ここまでの道のりが、とても長く感じられた。
嫌な雲が出ている。
一雨降りそうだ。
ピンポーン
チャイムを鳴らした。
しばらく待つが、何の反応もない。
どうやら留守のようだ。
(少し待ってようかな…)
ドアに寄りかかって、空を見上げる。
ポタッ ポタポタ… サァーッ
思ったとおり、雨が降り出した。
そう言えば…
「…………………」
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